家族の絆と老後の生活に関する意識調査2014

  • 2014年11月11日
  • その他

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  1. 自身の老後の生活について

5. 自身の老後の生活について 調査結果

  • 老後の生活のイメージは「期待」8%、「不安」92%と厳しい将来を予測
  • シニアライフの予想"共働きシニア"になると思う約4割
  • 老後に離れて暮らす子どもとの連絡手段で使いたい4人に1人が「LINE」

親孝行や親子の会話についてみてきましたが、自身の老後の生活についても聞きました。
まず、全回答者(1,000名)に、自身の老後の生活のイメージを聞いたところ、「期待(に近い)」が8.0%、「不安(に近い)」が92.0%となり、大多数が、老後の生活に対し、期待よりも不安のほうを強く感じている結果となりました。
次に、共働きシニアが増えていると言われていますが、自身と配偶者が共働きシニアになると思うか聞いたところ、「なると思う」が41.2%、「ならないと思う」が58.8%となり、全体の4割が共働きシニアになると予想しました。

  • 共働きシニアとは、65歳を過ぎても夫婦で働くシニアのこと

自身の老後の生活のイメージについて、期待と不安では、どちらのイメージが強いか(単一回答形式)

[全体]期待(に近い)8.0% 不安(に近い)92.0%

自身と配偶者が「共働きシニア」になると思うか、ならないと思うか(単一回答形式)

なると思う41.2% ならないと思う58.8%

また、自分の老後に子どもへ状況を知らせる(確認してもらう)ために使いたいと思うものを聞いたところ、最も多かったのは「ケータイ・スマホの通話機能」で71.8%となり、「固定電話の通話機能」44.7%、「ケータイ・スマホの写メール機能」34.2%、「LINE(メッセージ・無料通話)」25.4%、「Skype(無料通話・テレビ電話機能)」14.9%が続きました。電話の通話機能やメールに次いで高かったのは「LINE(メッセージ・無料通話)」で、4人に1人が老後の子どもへの連絡に使いたいとしました。
昨年の調査結果と比較をすると、「LINE」は19.9%から25.4%へ上昇しており、5人に1人だった割合が、4人に1人の割合となりました。他方、「ケータイ・スマホのテレビ電話機能」は23.2%から14.5%へ下がる結果となりました。

老後に離れて暮らす子どもに状況を知らせる(確認してもらう)ために、使いたいと思うもの(複数回答形式)

ケータイ・スマホの通話機能(2014年71.8% 2013年71.1%)固定電話の通話機能(2014年44.7% 2013年40.6%)ケータイ・スマホの写メール機能(2014年34.2% 2013年29.1%)LINE(メッセージ・無料通話)(2014年25.4% 2013年19.9%)Skype(無料通話・テレビ電話機能)(2014年14.9% 2013年17.3%)ケータイ・スマホのテレビ電話機能(2014年14.5% 2013年23.2%)Facebook(メッセージ)(2014年5.1% 2013年3.2%)固定電話のFAX機能(2014年4.0% 2013年6.4%)Twitter(メッセージ)(2014年2.3% 2013年2.6%)あてはまるものはない(2014年8.8% 2013年8.7%)

  • 「シニア家電」に興味がある"自分の利用"で5割半、"親の利用"で6割半
  • 「シニアマンション」に"親の利用"で興味がある4割半、「介護ロボット」では3割半
  • 理想の老後の生活とは?「ドライブ・旅行を楽しむ」3割強、"海外生活"や"恋愛"を楽しみたいとの回答も

最近では、シニア家電やシニア向けファッションなど、シニアを意識した商品が多く出ています。
そこで、全回答者(1,000名)に、シニア向け商品・サービスについて、自分の利用と親の利用で興味があるか聞いたところ、「楽に使える家電(軽量化された掃除機や楽に物を取り出せる冷蔵庫)」では53.1%と半数以上が興味を示し、「毎日の食事や健康・医療サポート、コミュニティスペース、運動設備が整っている分譲マンション」は36.5%と3人に1人、「介護ロボット(介護される人の自立を支援するロボット)」(26.5%)と「孫育て講座(現在の子育て事情や孫育てのコツなどを学ぶ講座)」(26.3%)はそれぞれ4人に1人が興味を示しました。
また、親の利用についての興味をみると、「楽に使える家電」は66.4%と3人に2人が興味を示し、「毎日の食事や健康・医療サポート、コミュニティスペース、運動設備が整っている分譲マンション」は46.0%、「介護ロボット」は37.3%が興味を示しました。
自分の利用、親の利用のどちらについても、興味がある人の割合が半数以上となったのは"シニア家電"でした。

シニア向け商品・サービスについて、自分の利用に興味がある割合/親の利用に興味がある割合(各単一回答形式)

  • 自分の利用:「親、自分のどちらの利用についても興味がある」と「自分の利用についてのみ興味がある」の合計
  • 親の利用:「親、自分のどちらの利用についても興味がある」と「親の利用についてのみ興味がある」の合計
  • 全体[n=1000]

楽に使える家電(軽量化された掃除機や楽に物を取り出せる冷蔵庫)(自分の利用53.1% 親の利用66.4%)加齢に伴う体形変化に対応したり、着用感にこだわったりしている洋服(自分の利用36.6% 親の利用39.4%)毎日の食事や健康・医療サポート、コミュニティスペース、運動設備が整っている分譲マンション(自分の利用36.5% 親の利用46.0%)介護ロボット(介護される人の自立を支援するロボット)(自分の利用26.5% 親の利用37.3%)孫育て講座(現在の子育て事情や孫育てのコツなどを学ぶ講座)(自分の利用26.3% 親の利用19.9%)

最後に、全回答者(1,000名)に、"理想の老後の生活"とは、どのような生活か聞いたところ、「のんびり過ごす」が最も多く39.1%、次いで「家族、子ども、孫との時間を楽しむ」38.9%がほぼ同率で続き、「趣味・習い事を楽しむ」32.9%、「ドライブや旅行を楽しむ」32.5%、「食を楽しむ」27.5%がさらに続きました。趣味・習い事やドライブ・旅行、食を通じて、アクティブに老後を楽しみたいと思っている人も多いようです。また、わずかではありましたが、「海外生活を楽しむ」5.5%や「恋愛を楽しむ」1.9%といった回答もみられました。

"理想の老後生活"とは、どのような生活か(制限複数回答形式-3つまで-)

のんびり過ごす39.1% 家族、子ども、孫との時間を楽しむ38.9% 趣味・習い事を楽しむ32.9% ドライブや旅行を楽しむ32.5% 食を楽しむ27.5% 健康づくりを楽しむ14.9% 芸術・芸能鑑賞を楽しむ11.2% 地域の人や友人との交流を楽しむ8.3% スポーツを楽しむ7.9% 農作業(家庩菜園など)を楽しむ7.3% ペットとの時間を楽しむ6.5% 田舎暮らしを楽しむ6.2% 仕事を楽しむ6.0% 海外生活を楽しむ5.5% ファッション・美容を楽しむ5.0% ボランティア・社会貢献活動を楽しむ4.0% 専門知識の修得を楽しむ3.0% 恋愛を楽しむ1.9% 後進の育成を楽しむ0.9% ソーシャルメディアを楽しむ0.8% スマホゲームを楽しむ0.5% その他0.9% 特になし3.9%

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